浮世絵ルネツサンス ブログ1

浮世絵とは

江戸時代に庶民に受け入れられた絵で肉質画と木版画をさして言います。肉質画は

一枚物で絵師 浮世絵師によって描かれており、木版画は(wood cut Print)は版元のプロデュースのもと、絵師 彫師 摺師がチームを作り 分担制作した作品で一種のメディアとして大量に流通されたものです。

そもそも浮世絵とは当時の浮世の事象を対象にした絵を意味し、対象として美人画

風景画 役者絵 相撲絵 武者絵 戯画 春画 等に分類され その特徴は①色彩の豊かさ②構図 ③誇張にあると言われています。

浮世絵は江戸時代末期に最盛期を迎えましたがその後下火となり、輸出品の包装紙からヨーロッパでその斬新さに多くの芸術家を刺激 日本文化に関心が集まるジャポニズムブームの原因を生み出しました。西洋印象派の芸術家に多くの影響を与えておりその作品にも浮世絵が取り入れられています。

中でも葛飾北斎の作品は高い評価を得て、日本よりも世界で認められた日本人との高い評価を得ています。

木版画の歴史

最古の木版による印刷物としては、奈良時代に称徳天皇の発願によって作られ、法隆寺に保存されている「百万塔陀羅尼文」が知られています

木版画の誕生は、江戸時代、慶長期に京都において角倉素庵により、嵯峨本に初めて挿絵が入れられたことからであり、『伊勢物語』などに稚拙な絵が添えられていました。この嵯峨本を契機として、井原西鶴などの仮名草子の挿絵に木版技術が使用される様になっていきました。

その後、万治、寛文の頃になると、出版文化の中心が京から江戸に移り行き、延宝期になって初めて浮世絵師、菱川師宣の名を記した冊子の挿絵が現れ、ここから独立して鑑賞用の木版画による一枚絵が版行されるようになりました。

版木には日本独自の良質の桜材が使用されており、また、良質の和紙にも恵まれ、これらを生かす道具が唯一の馬連であったため、この馬連が独自に発達したのも自然な現象でした。印刷形式には凸版 凹販 平版 があります。木版画(もくはんが)とは、木製の原版によって制作される凸版画。木版印刷の一種で す。

複数の版木を用い、多色刷り印刷を行うことができたが、刷るにつれて版木が磨耗するなど安定した画像を維持するため、印刷数には制限がありました。

複数の版木使用の木版画は伝統木版画と呼ばれ、他の木版画と区別しています。版木には昔と同じように桜の無垢板が使用され、版木の厚さは版の大きさにもよるが、染料を溶いた水を表面に多量に使うため、反りを考慮して中判程度のものでも2- 3cmほどの厚さでした。

浮世絵の発展について

浮世絵を発展させたのは木版画でした。初めのころは「墨摺絵」という墨一色の版画でした。次に墨摺絵に筆で色を付ける「丹絵」 そして「紅絵」さらに「紅摺絵」という初期の多色刷り版画ができ、ついに江戸中期 明和になると10色以上の色を重ねた「錦絵」が誕生しました。これが浮世絵木版画の主流となったのです。摺の種類で浮世絵のサイズも変化しています。

浮世絵の制作過程 図 1

浮世絵づくりの現場女性を職人に見立てた歌川国貞の浮世絵があります

まず「版元」と言うプロデューサーが世のニーズを読み企画を立て「浮世絵師」に絵の依頼をします。「浮世絵師」はまず下絵を描きます。この版下絵は絵草紙掛の検閲を受け問題がなければ改印が押されます。

この版下絵は「彫師」にわたり版木にされまず墨摺をして絵師に届けます。絵師は版元と相談 墨摺を見て色指定します。これを彫師に色版を依頼し見当というマークを付けてもらいます。

出来た色版は「摺師」に届けられ、彫師は紙の伸縮具合や版木の状態を見極めて、見本摺をします。これは絵師と版元に送られ修正チェックの有無を経て、やっと摺師による初摺がおこなわれます。ふつう初摺は200枚程度と言われ 版元から世にだされます。 チームワークによる職人の技で浮世絵木版画は出来上がっていました。

流通経路  図2

刷り上がった浮世絵は版元問屋 また小売業者である絵草紙屋今でいう本屋に置かれ売られていました。浮世絵は身分に関係なく広い世代に浸透。更に江戸土産としても人気の商品でした。

江戸末期の版元魚屋栄吉の店先の様子

何に使われていたか 

浮世絵は挿絵から鑑賞するものへ変わっていきました。従来、絵というと武士や公家 商人などしか手に入らなかったのですが版画によって庶民にも手に入るようになりました。更に時代に伴い実用品として様々な大きさで刷られ、柱絵やうちわ絵にもさらにおもちゃ絵や袋便箋にも使われるようになりました。

江戸木版画制作に必要な道具は現在以下のようなものが使用されているので記載してみました。

彫道具 小刀 間透(透きノミョ 総間ノミ 木槌

摺師 馬連 刷毛 ブラシ

版下絵 絵師による版画の原稿 主板を作るとき版下絵は版木に裏返しで背張られる。

版木 山桜の木が使用 主販の版木の他に数枚の色刷り版木が作られる。

絵具 赤色系 紅 丹 朱 弁柄 洋紅(明治時代に使用)

黄色系 ウコン 石黄 藤黄 キハダ

青色系  藍紙(つゆ草) 本藍 ベロア藍

墨 胡粉  かけ合わせていろいろ色を作っていたようです。

元来全ての材料は天然の素材で作られていましたが、現在は非常に希少で手に入れることが難しくなった素材もあり、代替品や普及品が開発されるなど時代に合わせた木版画制作が行われています。

木版画の作品で有名な作家は棟方志功 大正ロマンの旗手 竹下夢二 斎藤清などがいます。