伝統技術の魅力

日本は地震の多い国です。昔からの貴重な建築物も土台や石垣が崩れ崩壊した例が多くあります。日本の名城熊本城が今回の熊本地震で甚大な被害を受け、残念な姿になってしまいました。その復興こそが熊本県民の悲願になっています。石垣は清正流石垣と言われ比較的新しい技術の石垣だったようです。

戦国時代に近江の国坂本に穴太衆という石工特殊技術集団がいました。最近有名になった「竹田城」の石垣も手掛けています。この集団は野面積みという見た目は雑な独特の石垣づくりの技術があり、彼らの作った石垣は頑丈で地震に強いということで、口伝で代々受け継がれてきました。その実績は海外からも最近評判になっています。現在この伝統技術は15代目当主の㈱粟田建設に受け継がれています。

http://www.geocities.jp/awata_i/index2.html

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日本の伝統を継承する

最近外国人が日本の伝統技術を見直す動きがあります。江戸時代から続く伝統の鍛冶屋、その十七代目を襲名したのはカナダ人のモーリー・カータ氏。何度かTVで紹介されています。モーリー・カーターさんは、カナダのノヴァスコシア州ハリファックス出身。19歳で日本に渡り、熊本で刃物鍛冶に弟子入りしました。 この鍛冶屋はおそらく江戸時代から続く「酒本鍛冶屋」。司馬遼太郎のエッセイ「街道をゆく」の中の「肥薩のみち」で、15代目吉本と司馬遼太郎が話をしているシーンが残っています。これが70年代半ばのこと。それから40年あまり、17代目にしてとうとう伝統は海を渡ることになったのです。 カーターさんは6年の修行ののち十七代目吉本を襲名、それからさらに12年間日本で職人として働きました。2001年にはアメリカの鍛冶職人組合から名匠(Mastersmith)の称号を送られています。

その他大阪のイギリス人で唯一の杜氏「フィリップハーター」氏 長野に住むアメリカ人利酒師「セーラ・マリ・カミング」氏など日本の伝統技術に魅せられた外国の方も多くいます。残念ながら日本人で日本の伝統技術の継承者が少なくなりつつあるは残念なことです。